【乃木坂46・齋藤飛鳥】の人気は日本列島バブル到来のお告げ?
最近、アイドルに関するこんなニュースを見ました。
乃木坂46の新エース齋藤飛鳥(20)は、これまでのAKB48やモーニング娘と一線を画し、「無理をしない姿勢」や「頑張りすぎない」という、自然体を見せることでファンからの応援を得ている、ここ最近では異質なアイドルだと記事では報じられています。
その由縁は、もっぱら無理をしない姿勢であること、そして自然体を貫きながらファンの人気を獲得している、ところにあります。
ここ最近のアイドルの代表である、モーニング娘やAKB48は、ライブや握手会といった、ファンとの近い距離での交流、そしてそれによってファンの感じるアイドルとの親近感によって時代を代表するような熱狂を巻き起こしました。
そして、その前提にあったのは、明るく、笑顔で、常に全力でアイドルを全うする、その必死さ、それによってファンが元気づけられる、その構図が一般的でした。
しかし、このニュースで取り上げられているように、乃木坂の新エース齋藤飛鳥は、ファンの要求を断り、大変な仕事では無理をせず、マイペースにファンと接する、まさにこれまでのアイドルとは一線を画する対応を行っているです。
一体どういうことなのでしょうか。
80年代トップアイドルとの共通点
そんな乃木坂の新エース齋藤飛鳥。
彼女と同じ特徴を持つアイドル同士として比較対象に挙げられているのが、80年代のトップアイドル、山口百恵と中森明菜です。
二名は、80年代のアイドル黄金期、あの松田聖子や小泉今日子が活躍した時期に、正統派ではない、「少し影のあるアイドル」として人気を博しました。
当時も同じく「明るく、笑顔で」がアイドルの王道であった中で、齋藤飛鳥の特徴とされているような「マイペースで、頑張りすぎない」をトレードマークとして二人も活躍していたのです。
乃木坂46のグループ内でももちろんタイプの違いはあり、グループのエースでモデルとしても活躍する白石麻衣(26)は、いわゆる正統派アイドルとして人気を集め、乃木坂の躍進を引っ張ってきました。
十分正統派アイドルも活躍していると言えるこの時代に、グループの次期エースとして人気を集めてきているのがこの「マイペースで、頑張りすぎない」をトレードマークとする齋藤飛鳥なのです。
つまり、この頑張り過ぎないアイドルが人気を博す現象が、時を経ていま蘇ってきているというわけなのです。
「アイドル=コト」への消費が増大する時代
このような一種「異質な」アイドルが人気を博すことは、一体何を意味しているでしょうか。
明るくファンに笑顔を振りまかず、自然体であまり笑顔を見せないアイドルが人気を得る。
これが意味するのは、アイドルがアイドルを気取らず、自然体のままでいれるほど、ファンの熱狂ぶりが凄まじい時代にいまある、ということです。
「アイドルへの消費」=「コト消費」であり、アイドルの人気が高まるためには「モノ」への消費が時代的に少なくなり、「コト」への消費のシフトが行われていなければいけません。
そして、そういった「コト」への消費が大きくなるタイミングというのは、経済が成長し、景気が良くなるフェーズです。
経済が成長することで国民一人当たりの可処分所得が増えて、それを世間全体が共感することで景気は良くなります。
景気が良くなり、衣食住のモノへの消費が下がるという条件が重なると、必然的に消費は「コト消費」に向いていきます。
日本は今まさにこの状態で、実感している人も、そうでない人もいるかもしれませんが、景気は全体として上昇しつつあります。
「いつもの夏と違う...」何か大きな変化
そして、中森明菜や山口百恵が人気を博した80年代、あの時代はまさに日本がバブル時代を迎えている時代でした。
経済が成長する→景気が良くなる→「コト消費」の増加→「頑張りすぎないアイドル」が人気を得る
この流れが正しいものだとすると、日本はまさにいま80年代後半のような好景気を迎えるフェーズにあるということになります。
もちろん「ツンデレ」という言葉が出てきたように、日本人の好むタイプが変わってきたという可能性もあります。
しかし、乃木坂46の他のメンバーや別のアイドルグループの人気も高まる中、このような「異質なアイドル」が生まれてきたというのは、ただのアイドルの移り変わりではない、何かもう少し大きな意味での時代の変化が起きている可能性をも示します。
乃木坂46の新たな影を持ったアイドル齋藤飛鳥の登場、それに熱狂するファン、この構図が示すのは、日本に再び訪れようとしているバブルの足音なのではないでしょうか。
日本の好景気の到来を皆さんで耳を澄ませて聞いて見ませんか?
乃木坂46の人気はいまも好調です。